余命短いお母さんの病室からのメールです。…………………………………………
さとうさん、私今回の母の事は残念なのですが、沢山の収穫があり嬉しいのです。病室がうつり、親戚や母の友達がきて賑やかです。
母の親友が、もしお母さんが亡くなってもあなたとはずっとお付き合いしたいのでいつでも遊びにきなさい’と言ってくれましたし、近くてもなかなか会わないいとことも連絡先を交換して、これからは連絡をとりあってご飯食べに行こう!と誘ってもらいました。母のおかげです。さとうさん、私は大丈夫。またお邪魔しますね
サトウがこのようなメールを受け取り何て返信したらよいのでしょう。
言葉なかったのです。
ただ、
A子さん…
A子さん…
強がらなくともいいのよ…
あなたの気持ちの奥はわかっていますから…
の返信しか出来ませんでした。
昨日、メールにて大切なお母さんが旅立ったとの連絡が有りました。
昨日まで北上市議選である候補者の選挙事務所でお手伝いをしていました。
本日やっと平常の日々に戻りましたので午前中にお見合いの仲立ちをいたし、午後に斎場にお悔やみに参りました。
帰り際、A子さんに…つらい時、悲しい時、無理しなくてもいいのよ…
あなたのメールは強がっていたのはサトウは理解していたのよ…って伝えましたら…わあっ〜と泣きました
サトウはA子さんを抱きしめました。
こらえていたのでしよう。泣いて泣いて泣き崩れてました。
結婚一年目の若旦那(サトウがあだなをつけたのです)はA子さんのお背中を優しく撫で続けていました。
彼女がなきじゃくりながら結婚できて母も安心したと思います。
こんなにもつらい時父と私だけだったら絶えられなかったです。
若旦那がいてくれて良かったと泣きじゃくりながら言ったのです。
心底から悲しんでいるときはかける言葉が見つからないのですね。
何て言葉をかけたら良いのか!
ただ、ただ、彼女を抱きしめてあげる事しかできない自分が情けなくて。